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「日本経済新聞」: 849万戸の空き家、日本の大きな悩み

「日本経済新聞」の2023年5月14日の記事によれば、古い伝統的な田舎の民宿を修復し、外国人を日本の空き家の購入者として引き付ける試みが増えており、外国人の存在感が徐々に増していると報じられています。畳のある「古民家」(日本の田舎の伝統的な民宿)がますます人気を集めています。日本の古い文化的建築物への高い評価と円安が、外国人が日本の古い民家を購入する欲望を刺激しています。
龍神村は和歌山県の中部に位置し、標高500メートル以上の山地が70%を占めています。この村には約2,700人が住んでおり、そこではシンガポール出身の33歳のリー・シェンチェ(仮名)が地元の人々と楽しく交流しています。リー・シェンチェは2022年の夏に、友人と共同で110年以上の歴史を持つ木造の家屋を約2,200,000円(約11.2万元人民币)で購入しました。同時に、リー・シェンチェは隣の「古民家」を借りてレストランを経営し、地元の魚や野菜を使用した料理を提供しています。「桜の木で作られた柱には、現代の住宅にはない独特の雰囲気があり、過去の人々の生活が時折私の頭に浮かびます」とリー・シェンチェは「古民家」の魅力を語っています。
リー・シェンチェは以前、日本のIT企業で働いていました。彼は元々日本の文化に興味を持っており、龍神村で庭に茶の木を植え、日本茶を楽しむ習慣があることを聞いて、龍神村に興味を抱きました。彼は10回の訪問を重ねた後、最終的に龍神村に移住することを決めました。地元の政府関係者は、「リー・シェンチェたちが日本地域の振興の牽引役になってほしい」と述べています。
日本では高齢化と人口減少により、空き家周辺の環境が悪化しています。日本総務省の統計によると、2018年には全国で約8,490,000戸の空き家があり、1998年の約1.5倍です。この数字は日本の住宅総数の13.6%を占めています。現在、日本では7軒の住宅に1軒が空き家となっており、これは日本にとって大きな悩みですが、外国人にとっては魅力の一つです。以前は新型コロナウイルスの影響で制約されていた外国人の不動産購入活動が復活しています。2020年には、アメリカ人のエレンとマットが東京で空き和風住宅を外国人が日本の田舎で暮らすために紹介する会社を設立しました。2022年には、この会社が受けた相談件数は設立時の5倍に増えました。神奈川県、静岡県、千葉県は東京との交通の便が良いため、約2,000万円程度の価格帯の空き家が最も売れています。しかし、円安のため、予算を約4,000万円程度に引き上げる顧客も多く存在します。エレンは、「空き別荘を購入し、それを退職後の居住地として利用する顧客層が多い」と述べています。
空き家は日本全国で共通の問題です。外国人の購入者が増えてもすべての問題を解決するわけではありません。空き家問題がさらに深刻化すれば、周辺環境の悪化や地域の活力低下につながる可能性があります。多文化共生を実現するためには、伝統や生活習慣、価値観の相互理解を深める場を積極的に創出することも不可欠です。
明海大学の中城康彦教授は、「外国人と日本の住民が交流し、相互理解を深める場を積極的に創造するべきです。外国人が日本の生活に溶け込むことで、日本社会が空き家に対して肯定的な認識を広めることができれば、日本人も空き家を「貴重な財産」として再評価する可能性があります」と述べています。